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2020年7月

2020年7月20日 (月)

胸の痛みがどうしようもなくなって救急車で運ばれた話

先週の土曜日、つまり2日前に、胸の痛みが激しくなり救急車で運ばれたということがあった。検査を色々してもらった結果は異常なしということで、その日のうちに帰ってきたのだが、せっかくなので顛末を記録しておこうと思う。


上半身の痛みと呼吸困難

土曜日は大学院時代からの友人の招待で、大井町でバーベキューに参加してきた。だいたい2年に1回開かれる会で、コロナの心配がややあったものの、雨の屋外ということで大丈夫だろうと参加してきた。昼食をバーベキューで・・という会だったので、14時過ぎには解散し、15時には家に戻ってきた。

子供が生まれてからお酒を飲む機会はめっきり少なくなり、さらに3月からの自粛期間では全く口にしていなかったので、ビール2~3杯でも酔いが回った感じがしたので、家についてからは少し子供と遊んだ後に、横になって休憩していた。

18時少し前にそろそろ起き上がろうとしたところ、まず両足でこむら返りを起こした。いわゆる「ツル」というやつだ。これはすぐに収まったものの、どうやら水分が足りていないのだと感じたので、水を飲みに起き上がった。

起き上がって台所に向かって歩き始めたところ、すぐに左腕二の腕あたりに鈍い痛みがあることに気が付いた。筋トレをやりすぎた翌日みたいな痛みだな・・・と思ったら、あっという間に痛みが左上半身に広がり、胸も痛くなってきた。次に強烈な吐き気がきて、同時に下痢が出そうな感覚も来る。

急いでトイレに駆け込み吐いたのだが、今度は息が苦しい。呼吸をしようと思っても痛みが激しく、息を吸うことが出来ないのだ。その間も吐き気は止まらず、数回断続的に吐き続ける。
胃が空っぽになって吐き気が収まり寝室に戻ったのだが、体を前かがみにしても、横になっても息は十分に出来ない。そもそも左上半身が痛くて、特定の格好をし続けることが出来なかった。発汗も酷くて、上半身は汗びっしょりだ。


この段階で頭に浮かんだのは、脱水症状により血栓が出来たか、心筋梗塞を起こしたのかもしれない・・・ということだった。やや高血圧で体重過多、高脂血症の持病があるので、リスクは通常の一人も高いはずだ。
まだ少なくとも意識はあるし会話もかろうじて可能だったので、妻に救急安心事業センターに電話をしてもらったのだが、いっぱいということで伝言ゲームになってしまうらしい。

さすがにこっちはそれを待っていられるような感じではなかったので、相談を諦めて改めて救急車を呼んでもらった。体は一応動くので、財布や保険証、お薬手帳などを準備して、救急車到着を待った。


救急車で病院へ

家で待ったのは5分もなかっただろうか、玄関で座り込んでいたら救急車が到着した。なんとか下まで歩いて行こうとしたのだが、救急隊員に止められて、部屋からストレッチャーにのっていった。救急隊員は5~6人はいたかと思う。

救急車に載せられると、症状をあらためて確認された。特に聞かれたのは、やはり時節柄COVID-19に関する質問だった。もし抗体検査をしたに陽性だと向こうが驚くと思ったので、3月ごろにひどい咳と熱が出たことや同僚が極めてコロナに疑わしい状態になったことなどを伝えた。

我が家の周りには救急を受け入れてくれる病院が複数あり、最寄りの病院はそれこそ道を渡ったところにあるレベルの近さなのだが、その病院は受け入れ出来ないということで次に近い病院に運ばれていった。


胸の痛みと息苦しさという症状はすでに伝わっているので、病院に入ってらすぐに検査が始まった。心電図、エコー、酸素飽和度の確認などがテキパキと行われていくのだが、どれも異常がない。一方でこちらは少し楽になったとはいえ、相変わらず左上半身の痛みと呼吸困難は続いている。

担当医も「わからないな〜」ということを口にしていたが、造影剤を入れてCT検査を行うことになった。CTがあくまで30分ほど待つ必要があるということで、その間は点滴をして横になっていることに。


相変わらず痛みはあるものの、20分ほどたつと少しずつ楽になってきて、周りの声も聞こえるようになってくる。どうやら20時が緊急担当の入れ替えらしく、ベテランの先生が最初に見ていた先生に「お前、脱水症状は疑ったの? CTやる必要あるの?」みたいなことを言っているのが聞こえて来る。

脱水症状か・・確かにふくらはぎつったしな・・・みたいなことをポツポツと考えていたら、そのベテランらしき方が来て、おしっこをしなさいという。おしっこなんて全然したいと思わないが、出せというならということで、ぬるめの水を飲ませてもらいなんとか少量出すことが出来た。

その結果待ちの間に時間が過ぎ、人生初のCT検査に臨むことになった。造影剤を入れると体がカッと熱くなりますと念を押された後に注射をしたのだが、確かに全身を暖かいお湯が流れるような感覚だった。全身を漏らしてしまったおしっこが伝わるみたいな感じといえば、少しは伝わるだろうか。


検査結果は異常なし

CTの検査結果は救急棟で聞くということで、またストレッチャーに乗って戻って来た。この頃になると、だいぶ息苦しさも落ち着いて来たので周りを見回す余裕も出て来て、運ばれて来る人の話も聞こえるようになって来た。足の痛みで運ばれて来た高齢の方が、なんとか入院したいといい、それに対して家に帰るように説得する声が聞こえて来る。

戻って来たCTの検査結果を聞くも、どうやら異常なし。ここまでのところ全て異常なしということで、極度の脱水症状によるものなのではないかという説明を受けた。先生の表現をそのまま使えば「心臓がペラッペラになっちゃって、ぎゅーっとなったという感じです」ということらしい。わかったようなわからないような。

脱水症状であれば点滴が一番という感じで、次々と袋が足されていき、最後に念のため血液検査を受けて終了した。家に帰りたいな、でも今日は宿泊するのかな・・と考えていたら、検査結果が問題ないので帰っていいよのとのこと。だいたい22:30ぐらいだったろうか。
病院に着いたのがたぶん18:30ぐらいなので、4時間ほど検査と点滴をしていたことになる。


救急で運ばれた病院は家から徒歩10分ぐらいのところにあったので、病院で支払いをすませてトボトボと歩いて帰った。家を出た時は寝巻きがわりのTシャツにハーフパンツ、サンダルという格好だったので、他の人が見たら夏の散歩みたいだったろう。

その日は胸の鈍い痛みは残っているものの息苦しさはすっかり消えていたので、夜ご飯を少し食べて、シャワーを浴びて寝た。次の日の日曜日は疲れが残っていたので、だらだらと過ごし、今日からは普通に仕事をしている。

結果的には「原因は不明だが極度の脱水症状による」痛みだったということで、大騒ぎして医療リソースを食ってしまったことに申し訳なさを感じた。


体感としての死の恐怖

救急で見てくれた医者からは「こういったことはよくありますよ」と言われたように、結構ありふれた症状だったらしいのだが、体感的には死の一歩手前まで行ったように感じた。これまで格闘技をしていて似たような痛みを感じたりや呼吸困難になったこともあるのだが、日常生活でこれが突然襲って来るというのは、かなりの恐怖だった。大げさでなく、家で子供の顔を見て、このまま死ぬかもしれない・・と思ったぐらいだ。

たぶん過呼吸とか貧血も同じだと思うのだが、後から話を聞いたり文字にしたものを読むのと、体験は全然違うのだ。・・とそんな当たり前のことに、改めて気づいた。死は極めて個人的な体験なのだ。


家族と落ち着いてから連絡したほぼ全ての友人たちから「過労もあるに違いない」と強く聞かされたので、今回ばかりは素直に聞こうと思っている。20代~30代前半のほうが労働時間も長く強度も高い仕事をしていたので、今は全く楽ちんだとおもっていたのだが、どうやら体はそう感じていなかったらしい。

救いだったのは、妻がしっかりしていてくれて、救急車を呼んだ時も息子がパニックにならなかったことだ。「お母さんを守ってあげてね」と伝えて救急車に運ばれて行ったのだが、"守られるのは俺の方だ"みたいな顔をしていたので、通常運転だったのだろう。

土曜日の夜に一緒に遊んでくれなかったのは何事だ、と日曜日の朝に怒られて、日常がまだそこにある幸せを感じたのだった。

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