PET CTで甲状腺に腫瘍が見つかり、良性であるとわかるまで(1/2)
去年に狭心症を起こして手術をしてから、健康関連の話題へのアンテナは確実に高くなった。自分の中では「死にかけた」という感覚が強かったし、人間は想像もしないところで命を失う可能性があるということを現実として感じたからだ(※1)。血をサラサラにする薬を飲んでいることもあり、検査をして何かあったらすぐに対応するということが出来ないのだが、少しずつリスクを潰していこうという心構えで1年ほど生きてきた。ただコロナの影響もあり、実際に人間ドックをしっかり受けるということはなかなか出来ないでいたというのも事実で、あくまで心持ちぐらいの状態にあったというのも事実だ。
そういう気持ちでいたところ、会社で若手が癌になったという話が入ってきた。運よく初期の状態だったのでとりあえず非侵襲型の手術で対応できたということだったが、自分よりも若いメンバーが癌になったというのはショックだった。これは自分もちゃんと調べておかねばならない・・・という気持ちがムクムクと盛り上がってきたので、全身を検査するためにPET CT検査を申し込んだのだった(これまでは値段が高すぎて、なかなか踏み切れなかったのだ)。
検査を実際に行ったのは9月の下旬。もし何か重い病気が見つかったらそのまま対応できるようなところが良いのではないか・・・と考えて、国立国際医療研究センターの人間ドックコースに申し込んだ。PET CTは通常の人間ドックよりも時間がかかるので空腹がかなりきつかったのだが、当日の検査でわかる範囲では特に問題はなく13時ぐらいに完了した。正直いうと、それほど重いガンが見つかるとは想像もしておらず、はっきりいえば「安心したい」という気持ちの方が強かった。
結果を受け取るまでは約1ヶ月ということで、検査結果を受け取ったのは10月の下旬だった。どうせ大したことはないだろう・・・と検査結果を見ると、想定していなかった部分、甲状腺のところに”B”という評価になっている。説明文を読むと「低吸収域が存在しているが、集積はないので良性だと思いますが、念のためエコー検査をお願いします」と記載されている。・・・なんのことかさっぱりわからん。
しかしとりあえず、B判定が出たということで甲状腺エコーを実施している近場のクリニックを予約し、エコー検査を受けることにしたのだった。
東京というのはこういう時に便利な土地ですぐにクリニックが見つかったので、早速血液検査とエコー検査を受けてきた。
正直にいうとこの段階でもよく自分の状態がわかっていなかったので何もないといいなと思っていたのだが、エコー検査の結果、無事に(?)腫瘍が見つかった。「大きさは約1.5cmでやや石灰化の兆しが見える」というのが所見だった。
こういう結果が出るとは想像していなかったので、率直に言ってちょっと衝撃を受けた。うーむ、もしかして癌なのか・・?
血液検査の結果が出るのは1週間ごということだったので、まずはWEBでしっかりと状況を調べることにした。その結果としてわかったのは以下のこと。
そういう気持ちでいたところ、会社で若手が癌になったという話が入ってきた。運よく初期の状態だったのでとりあえず非侵襲型の手術で対応できたということだったが、自分よりも若いメンバーが癌になったというのはショックだった。これは自分もちゃんと調べておかねばならない・・・という気持ちがムクムクと盛り上がってきたので、全身を検査するためにPET CT検査を申し込んだのだった(これまでは値段が高すぎて、なかなか踏み切れなかったのだ)。
検査を実際に行ったのは9月の下旬。もし何か重い病気が見つかったらそのまま対応できるようなところが良いのではないか・・・と考えて、国立国際医療研究センターの人間ドックコースに申し込んだ。PET CTは通常の人間ドックよりも時間がかかるので空腹がかなりきつかったのだが、当日の検査でわかる範囲では特に問題はなく13時ぐらいに完了した。正直いうと、それほど重いガンが見つかるとは想像もしておらず、はっきりいえば「安心したい」という気持ちの方が強かった。
結果を受け取るまでは約1ヶ月ということで、検査結果を受け取ったのは10月の下旬だった。どうせ大したことはないだろう・・・と検査結果を見ると、想定していなかった部分、甲状腺のところに”B”という評価になっている。説明文を読むと「低吸収域が存在しているが、集積はないので良性だと思いますが、念のためエコー検査をお願いします」と記載されている。・・・なんのことかさっぱりわからん。
しかしとりあえず、B判定が出たということで甲状腺エコーを実施している近場のクリニックを予約し、エコー検査を受けることにしたのだった。
東京というのはこういう時に便利な土地ですぐにクリニックが見つかったので、早速血液検査とエコー検査を受けてきた。
正直にいうとこの段階でもよく自分の状態がわかっていなかったので何もないといいなと思っていたのだが、エコー検査の結果、無事に(?)腫瘍が見つかった。「大きさは約1.5cmでやや石灰化の兆しが見える」というのが所見だった。
こういう結果が出るとは想像していなかったので、率直に言ってちょっと衝撃を受けた。うーむ、もしかして癌なのか・・?
血液検査の結果が出るのは1週間ごということだったので、まずはWEBでしっかりと状況を調べることにした。その結果としてわかったのは以下のこと。
- 甲状腺の腫瘍というのは、男女の区別なく一定の年齢になるとよく見つかるということ。見つかる割合が高いのは女性だが、男性も一定数存在する。
- 仮に悪性腫瘍(いわゆる癌)だとしても、すぐに命に関わるようなことは少ない。乳頭癌という形であれば、とってしまえばほぼ命の問題はない。
- 元々の検査結果であった「低吸収域が存在する」というのは、腫瘍があるという意味らしい。一方、集積がある/ないというのはその腫瘍が癌かどうかを判断するということを意味している。集積がないというのは、癌ではない可能性が高い。
こういう情報を調べてみると、たとえ癌であってもそれほどビビる必要はないらしい・・・ということがわかってきた。とはいえ、癌だとしたら手術しないといけないし、さらにQOLが下がってしまう可能性もある。すでに毎日薬を飲んでいるので、毎日の負荷が劇的に上がるわけではないが、やっぱり精神的にはちょっと辛い。40代になったばかりで、3大疾病のうちの二つをやってしまうというのはどうなのよ・・と悲しくなった。
そんなことをツラツラ考えているとあっという間に1週間が経ち、血液検査の結果をもらいにクリニックへ再度訪問した。結論としては・・・血液検査の結果を見る限りは、悪性であるとは言えないとのことだった。
まずはその結果を聞いてホッとしたのだが、それでも専門病院での検査が必要であろうということで紹介状を受け取った。行き先は、東京だけと言わず、甲状腺の治療では全国で最も事例が集まっていると言われる伊藤病院だ。
※1・・・実際には、手術を担当してくれた先生によると「冠状動脈の3つある動脈のうち、詰まってもクリティカルではない血管だったので死ぬことはない」らしい。しかしメチャクチャ痛いだろうし、心臓の機能のうち30%ぐらいは失われただろう、とも言われた。
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