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2024年2月 9日 (金)

勉強している内容の備忘録: マンキュー経済学 マクロ経済 第4章

第3章まで続いてきたイントロダクションもこの第4章で終了となる。「市場における需要と供給の作用」とタイトルがあるように、この章では日本で経済学を学ぶのであれば最初の方に出てくること間違いなしの、需要曲線と供給曲線について学ぶ章となる。さすがにこのあたりは大学時代に学んだことを覚えていたということもあり、あっさりと流していこう。ただおそらく経済学をしっかり学ぼうとする人間には、ここで出てくる概念は重要になる。

マンキュー経済学 マクロ経済 第4章: 市場における需要と供給の作用

● 市場と競争 

経済学における「市場」の概念は、ほぼ一般の理解と変わらないと思われる。ただし経済学の場合では、いわゆるメルカートのようにたくさんの種類を扱っているものを「市場」と呼ぶのではなく、一つ一つの財とサービスごとに市場があると考える。そしてこの前提の上で、競争市場という概念が重要になってくる。競争市場とは一人の売り手/買い手が価格に影響を与えることが出来ない市場のことだ。

この概念をさらに厳しくしたものが完全競争市場で、完全競争市場が成り立つためには2つの条件が成立していなければならない。

  1. 全ての財は全く同じである(差別化要素は全くない)
  2. 市場価格を決めるプレイヤーは存在せず、全てのプレイヤーは決められた価格を受け入れている。

一般的なビジネスをしていると、こんな市場は存在しないよ・・と思ってしまうところだが、本書では小麦の例を挙げている。小麦市場はほぼ単一の財を扱っており、小麦の価格を決めることができるプレイヤーは存在しない(実際にはXX産小麦みたいなブランドは存在するが)。

もちろんこの完全競争市場の反対の極地にあるのが、独占市場ということになる。

需要と供給

ここは流石に慣れ親しんだ概念なので、さらっと箇条書きにしておこう(経済学を専門にしている人には怒られそうだが)。

  • 価格の上昇に対して、需要/供給が減る/増えることをそれぞれ需要/供給法則と呼ぶ。
  • 価格と需要/供給の関係をグラフ化したものを、需要/供給曲線と呼ぶ。
  • 需要/供給曲線は、価格以外のさまざまな要因により動く(シフト)する。

需要と供給を組み合わせる

需要曲線と供給曲線が交わる点は均衡(equilibrium)と呼ばれ、市場における需要と供給が満たされた状態にある。この状態から、価格が変動すると需要と供給は変化するが、常に超過需要/供給や不足が発生しているため、自然と(誰が操作することなく)価格が変化し、需要と供給は一致するのだ。

この均衡点は需要/供給曲線がシフトすると当然変化する。経済学の概念においては、「需要/供給曲線上の移動」と「需要/供給曲線のシフト」を区別することが重要である。
また最も重要なことは、繰り返しになるが価格を唯一のシグナルとして、市場においては需要と供給が自ずから一致するということだ。結局のところこの効果が経済学の十大原理の一つである”通常、市場は経済活動を組織する良策である”を導くのである。

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