October 2024
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

カテゴリー「スポーツ」の記事

2011年7月16日 (土)

生活向上用に自転車購入

先日の宿舎決定に続いて本日はVISA申請に浦东に行かねばならず、ついでに学校にもよってきたので、これ幸いとばかりに自転車を買いに行ってきた(ちなみにVISAは申請書類が足りずやり直し・・・これについても無事に取得出来たら書く予定)。

僕が現在住んでいる浦西はある程度街がまとまっており地下鉄も多いので、徒歩での移動もそれほど大変ではないのだが、schoolがある浦东側は新しく開発が行われた場所なので、建物が無駄に大きく、また間隔も広い。さらにschoolは浦东の中でも中心部(陆家嘴や世纪大道)ではなく、そこからタクシーで20分ほど行ったところにあるので、ちょっと買い物に行くだけでも一苦労・・という場所にある。

school内にはスーパーがないので買い物に頻繁に行くことを考えると、やはり自転車が欲しいな・・ということで、今日は空いた時間に自転車を買いに行ってきた。ちなみに本格的に自転車に乗るのは、上海に来てから初めてである(来たばかりのころは車がおっかなくてとても自転車に乗る気がしなかった)。

買いに行ったのはschoolから2kmほど歩いたところにある、綜合スポーツ用品店のDecatholonという店(中国名:迪卡侬)。フランス資本で上海にもいくつか店舗がある専門小売で、スポーツ専門店が少ない上海では貴重な場所だ(もう少し詳しく調べて、こちらも書く予定)。

自転車を買うだけであれば、もっと近くにSpecializedの輸入専門店があったのだが、ここは高くて購入は断念(できれば一万円ぐらいで買いたいと思っていたので・・)。Decathlonではちょうど狙っていた価格帯(800元~)のスポーツサイクルを見つけることが出来たので、早速色を決めて購入を決定。基本的に買いものは事前にある程度目星をつけておいて、即決で決めるタイプなのでほとんど時間をかけることはない。
Dscn0174_640x480
自転車を購入といっても、フレームとタイヤがついているだけなので、アクセサリは別途購 入しなければならない。一応スポーツサイクルなので、スタンドもアクセサリに含まれるのである。今回は最低限の装備ということで、空気ポンプ、スタンド、ドリンクホルダーなどを合わせて購入した。
本当は前輪・後輪にそれぞれカバーをつけたかったのだが、なぜか店内で売っているものは型があわずはめ込むことができなかった・・・(写真はアクセサリを付けている店員さん)。いかにも中国らしく、作業に時間がかかると入れ替わり立ち替わり店員が来るのだが、みな技術レベルは同じなので、全く作業は進まない。なぜ自分ならできる・・と思うのだろう。
Dscn0175_640x480
Decathlonでは購入前に実際に商品を試すことが出来るのだが、それが格好の遊び場とな るらしく、小さい子供が何人も自転車に乗って中をこいでいた。基本的に上海では子供は甘やかされており(特に浦东のような中級以上ではその傾向が強い)、買い物客がいても平気な顔で店内をこぎまわっていて、危ないことこの上ない。

一度結構大きめの子が背中にぶつかってきて商品ごと転んでしまったのだが、文句をずっと言っていたのでさすがに無視。ああいう子が大きくなった時、ちゃんとマナーを守れるようになるのだろうか・・・(お母さんは、あら大変!みたいなことを言ってたけど、お父さんは謝罪に来た)。

30分ほどでセッティングも終わったので、試走がてらschoolまでこいで戻った。実に4年ぶりぐらいのスポーツサイクルなので、すぐに腿が痛くなり情けない気持ちになる。日本ではクロスバイクで東京-京都を往復したりしていたはずなのに・・。久しぶり過ぎてまだ体が言うことを聞かないので想像よりも50%ほど遅いスピードでタラタラとschoolまでこいでいく。また、いくら慣れたとはいえ、車の運転マナーが変わるわけではないので、ヘルメットを付けるのも忘れない。下手したらひき逃げされてしまう可能性もあるので、とにかく安全第一である。

Dscn0176_640x480
schoolには学生用の駐輪場があるのだが、なぜか『学校の外』にあるため、盗まれないか は甚だ心配。とりあえず頑丈な鍵で止めてきたけど、自転車ごと持っていかれたらおしまいだし・・・明らかに周りの自転車と比べて「新品」だったし・・・管理人は昼も夜も常に「寝ている」人なので、ほとんど期待できないし・・・。せっかく気持ちよく乗れる自転車を買ったので、次回行くまでに(もちろんその後も)盗まれないでいるといいな・・。

2010年2月21日 (日)

ちょっとだけ盛り上げるバンクーバーオリンピック

日本ではメダルの獲得とか、服装がなってないとかそんな感じで盛り上がっているらしいバンクーバーオリンピックですが、中国でも「メダルをとる種目」に関してはそれなりにニュースで取り上げられています。

■■■

まずは日本のNumberでも取り上げられていた、カーリング。たぶんこの競技を今回のオリンピックで初めて見た人も多いと思うのだけど、優勝候補ということで連日ニュースでとりあげられています。ちなみにカーリングの中国語訳は「冰壶」。字の意味がわかればなんとなく雰囲気がわかりますが、何もこんな言葉にしなくても・・という気もします。

ちなみに日本でも人気の本橋麻里選手ですが、中国の百度百科(wikipediaみたいなもの)をみるとしっかり記事があります!

本桥麻理_百度百科

除了冰壶运动,本桥麻里还拍摄写真、出席商业活动,为自己赚人气。本桥麻里被誉为日本冰壶界“第一美女”。

(概訳)カーリング活動のほかにも、人気獲得のために写真撮影やビジネスを行っている。彼女は日本カーリング界で「最も美しい女性」であると言われている。

なんというか多少の誤解があるようですが、世界中の美女のことならおそらく情報が一番早いであろう中国のこと、とても一選手の紹介とは思えない量の情報があります。日本のwikipediaを訳しただけかもしれない・・と思って確認したのですが、日本より詳しい部分もあります・・・。

■■■

今回のオリンピック、中国での前半戦最大の見せ場はやはりフィギアスケートペアの金メダルでしょう。一度引退したベテランカップルが復活し、優勝・・というストーリーは、感動好き(では日本に負けない)の中国人としても大いに盛り上がりました。

国策で強化・・といわれている中国のスポーツですが、こういうカムバックのストーリーもあるのだ・・・ということをちょっとは世界に発信できたのは、個人的にはよいことだなと思っています。

上海でどのくらいスケート場があるのか知らなかったので、ちょっと調べてみたところなんと18会場もあることがわかりました(by 大众点评网)。中国ではバスケットボールやサッカーのように、一般の人がやるようなスポーツではないと思いますが(日本のようにデートコースになったりするのだろうか・・・)韓国や日本が活躍していることを考えると、間違いなく中国でもブームが来ると思います。今度、見に行ってみようかな・・・。

2009年10月18日 (日)

山東省で全国運動会スタート


一つ前のエントリーに続いてスポーツネタをもう一つ。

昨日から山東省で第11回全国運動会(日本でいうと国体のようなもの)がスタートした。国体のようなもの・・・と書いたように、この運動会は全国にある省ごとにチームを分けて、各省の対抗戦という形で、メダル数を争うというフォーマットになっている。ちなみに日本と違うのは「解放軍」というのが一つのチームとしてエントリーをしているところ(必ずしも全ての企業でTOPにならないところが、妙にフェアな感じがする)。

ここ一ヶ月ぐらいスポーツチャンネルでは「オリンピックに続いて、全国運動会!」というキャンペーンをやっていたのだが、昨日の開会式を見て、本当にオリンピックと同レベルの開会式の規模であることに驚いた。先日の建国60周年記念の閲兵式でもそうだが、とにかくこの国ではイベントのたびにものすごい数の人が動員される。オリンピックでは参加している人の数に世界中の人が驚いたと思うのだが、閲兵式と今回の開会式をみると決してあれが「特別」ではなかったと思い知らされる(ちなみにここから開会式の映像が見れるが、注釈がないとオリンピックの開会式と間違えそう・・・)。

オリンピックでも強さを発揮した体操・卓球・飛び込み・バドミントンなどは、この全国運動会が事実上の世界一決定戦だったりするので、すさまじくレベルが高くて、たとえ多少言葉がわからなくても十分に面白い。特に飛び込みに関してはテレビで繰り返し見ているおかげで、だいぶルールや見方がわかってきて、テレビでやっているのを見るとついつい目が放せなくなってしまう。


あれだけの人を投入するのならもっとほかの事に有効利用できないか・・とも思うのだけど、やはりスペクタクルにはかなわず今日もスポーツチャンネルを見てしまうのでした・・・。

プレミアリーグのピッチサイド広告

上海では一般家庭でもちょっと奮発すればIPTVに入ることが出来る(この会社が我が家・・というかマンションが契約しているIPTVの会社。ネットで見ると年間1400元程度(日本円にして約20,000円、体感的には80,000円ぐらいだろうか)と書いてあるのだが、今手元にある請求書を調べたら半年で78元・・・。マンションだけに大口割引とかあるのだろうか?)。

このIPTVでは当然いろいろな番組を見ることが出来るのだが、僕にとって嬉しいのはスポーツTV。国営放送とあわせて全部で4チャンネルがスポーツ専用としてあり、いろんなスポーツを一日中流している。特に中国で人気のサッカーに関しては、プレミアリーグ・ブンデスリーガ・リーガエスパニョーラ、そしてチャンピオンズリーグと豊富にそろっている(中国国内リーグも見れるし、なぜかたまにJリーグも流れている)。

欧州のサッカーは土曜日に行われるので、本日も家でプレミアリーグを見ていたのだが、気になったのがピッチサイドの広告。マンUの試合なので、当然胸スポンサーであるINGのCMやらネットカジノのCMがたくさん流れるのは当たり前なのだが、それにまざって韓国語や中国語の広告が流れている。

特に中国語の広告で繰り返し流れていたのが、携帯メーカーの愛国者(aigo)の広告。愛国者は急速に拡大している中国携帯メーカーの一つで、北京に本拠がある会社です。ブランド力はまだまだ日系・欧米系にはかなわないものの、技術力に関してはかなり上がってきており、実際に手にとって見るとそれほど差は感じない。

NETを見てみるとどうやら今年の6月から5年間のスポンサーシップ契約を結んだとの記事があった。確かに中国という巨大なマーケットはプレミアリーグにとっても魅力的だし、一方で中国企業にとってもマンチェスターU(ちなみに中国語では「曼联」という)を使うことが出来るのはメリットが大きいだろう。ちなみに英語版のeikipediaにはaigoで記事がしっかり建てられていた。


すごいな・・と感心してしまうのは、プレミアリーグでも堂々と漢字で広告を出しているところ。確かに「愛国者」をブランドとして使っているのであれば、これを出さなければ意味がないのだけど、例えばLenovoがでた時と比べと中国企業が自信をもって海外展開をしているのを感じる(Lenovoは中国では联想というブランド名である)。

日本企業もチャンピオンズリーグではSONYががんばっているけれど、やっぱりこういう広告一つを見ても、中国企業の勢いを感じてしまったり。。。

2009年10月 3日 (土)

「2016年のオリンピックはリオに決定」の報道を中国で見る

10月1日~8日は中国が建国記念のお休みなので、家でゆっくりと過ごしています(理由は明日にでも書こうと思いますが、『静養』にあてているというところです)。家にいるといっても本を読んだり、今まで読めなかった記事を読んだり、ゲームをしたりと、あっというまに時間がたっていくのですが、やはりテレビを見る時間も増えます。

で、なんとはなしに昨日の晩にテレビをつけると、「2016年オリンピック開催都市決定特別番組」がスポーツチャンネル(中国中央電子台5チャンネル)でやっていました。さすがに地上派でも多チャンネルの中国ではこういった地味~~なイベントでもしっかりとフォローしてくれます。

今回東京も立候補しているということで、よしこれはしっかり見ねば・・ということで結局決定まで3時間もテレビの前で粘っていたのですが、これが結構面白い。日本では簡単な記事だけで終わってしまったのですが、結構テレビの前で見てると感想が違うものですね・・・。


リオデジャネイロが開催都市に決定! 南米初の開催(Sports navi)
2016年五輪、南米リオデジャネイロで 東京は落選

  • まず開催候補4都市のアピールビデオを何度も見せてくれるのはありがたい。結構都市ごとの差が明確になっていて、ビデオプレゼンテーションって大事だなぁ・・って実感

  • シカゴのビデオはCoolという感じ・・あまりスポーツがどうのこうのというのではなく、街全体を見せるのがメインというビデオ。印象的だったのはテロップでは英語とスペイン語を利用していたこと。日本の報道ではオバマ大統領のカリスマ性に傷が・・・というような報道もあったけど、そもそもそんなに一生懸命演説しているようには見えなかった。なんとなくあのプレゼンでは負けて当然というイメージ。

  • 東京はあと一歩の「オシ」がなかったように思える。確かに綺麗にまとまっていたけど、なんと言うか「東京でやらなければ!」という意気込みを感じなかった。それから、発表者の英語があまりにもしょぼくてちょっとガッカリ・・・。伝わればいいんだろうけど、やっぱりプレゼンはショーだからね。

  • マドリッドは方向性としては日本と同じ。ただ、よりスポーツ色が強かった。あとビデオに出てくる女性陣がみんなきれいで、こういうところがすごくスペインぽい・・・という感じがする。2003年に旅行でいっただけなんだけど、あれから変わっているんだろうか・・・。

  • マドリッドはプレゼンテーターにラウールがいてちょっと興奮。それから、前国際オリンピック委員会委員長のサマランチさんのスピーチにはちょっと感動した。委員長時代は色々批判があったのだけど「89歳の私に、祖国へのオリンピック招致の名誉をいただけると嬉しい」というスピーチはちょっとなけた。この段階でマドリッドが最終予選に残ることは確信

  • リオのプレゼンテーションはすごく論理的でかつpassionateだった。今まで南米で一度もオリンピックが開かれていないことを指摘しつつ、自分達が今オリンピックを必要としていることを語っていた。ちなみに僕は途中まで「ブエノスアイレス」と勘違いをしていて、おお、同じ南米だからブラジルも協力するのだな・・とものすごい勘違いをしていた。二つの国のライバル関係を見ればありえないので、ず~~っと不思議だった(汗)

  • 結果はご存知のとおりリオに決まったわけだが、決定の瞬間に招致委員会の人たちがみな号泣しているのがすごく印象的だった。やっぱりどうせやるならこれぐらい歓迎される場所でやりたいものだな・・・と、IOC委員の人たちも思ったに違いない。

    ブラジルは2014年にサッカーのワールドカップ、16年にオリンピックとこれから発展にむけて再度エンジンを切りなおすというところだろうか・・。オリンピック → 万博と進む中国に住む人間として、発展途上国の成長例がまた一つ増えるのは良いことだと思ったりもする。


    ちなみに中国での番組では、なぜかオリンピックの記念映像が延々と流れたり、2001年の北京オリンピック招致委員会の人がゲストで出てきて、いろいろ解説をしているのがすごく中国っぽくて面白かった。なぜだか、2001年の招致にはやたらと金がかかったみたいなことも言ってしまっていたし・・・・。

    2008年10月28日 (火)

    野球のWBCって"Watanabe Broadcasting Circus"の略だったんだ

    たまには中国ネタとはまったく関係ないことを書こうと思う。

    野球のWBCの監督に、現在巨人を率いている原監督が選ばれることが決定した。いろいろもめた・・・ということにしてみたかったようだけど、あまりにもわかりやすい決定の仕方で、いまだにこういう決定方法があるのかとむしろ感動的ですらある。

    話の流れを追ってみると、実に動きがわかりやすい。

    -----------------------------------------------

    前段:・現役監督は難しい
        ・星野監督もHPで固辞
      ↓

    イチロー:足並みをそろえることが大切

      ↓
      
    検討会議:日本一チームの監督がよいのでは、ないかという意見があったと報道
      
      ↓

    10/24:巨人オーナーが『原監督への要請があった場合には断れない』と発言
      

    10/25:王顧問が「苦しい決断だった」と原監督に要請

      ↓

    10/26:オーナーの指示に従うと原監督受諾の意向

    ----------------------------------------------------

    マジであほかと。あまりにも突込みどころが満載だが、とりあえず『流れ』について突っ込みを入れてみる。

    ①オーナーの観測気球
    この時点では確かに検討会議内では、原監督の話が(もしかしたら)あがったかもしれないが、報道は一切されていなかった。なのに、報道では「可能性が浮上した」って。観測気球もいいところでしょ。

    ②王さんの「苦しい決断」だったの言葉
    具体的に「何が」「どんな点で」苦しいのかさっぱりわからないコメント。自分が現役監督だったころにWBC監督をして大変だったのに、現役監督に依頼をしなければならなかったから?それとも、予想していた星野さんがやってくれなくなってしまったから?

    ③「オーナーの指示に従う」と原監督
    ここが一番不明。もうさっぱり不明。今回のWBC監督への依頼って、「読売巨人軍の原監督」になされたということなんだろうか?WBCと巨人軍の関係って何?普通に考えればオーナーがうんっていったって原監督には断る権利があるでしょう。だって、「原辰則」という人間に対して日本野球機構が監督依頼をしたわけなんだから。どうやら野球界においては、オーナーの意向というのは職業選択の自由を超える権限があるらしいことが今回の騒ぎで明らかになった。


    ここまででも、十分に出来レースの匂いをまきちらしているのだが、さらに王さんの会見も突込みどころ満載。

    1. ユニホームを着ていない人たちの中から適当な候補がいない
    2. キャリアとか実績とか、年数的なことを含め、若々しく、元気のいい原監督の名前が出た
    3. コミッショナーから出た

    ①適当な候補がいない
    候補になるための条件もよくわからないのに、適当な候補がいない・・・ってさっぱりわからない。たとえば元ヤクルト監督の若松さんは?彼もヤクルトという戦力的にはまあまあの(または厳しい)チームを率いて結果を出しているのだが。

    ②若々しく、元気のいい原監督の名前が出た
    いつから若さが条件になったのでしょうか・・・。だって最初の候補者は星野さんだったんでしょ?っていうか今まで日本代表を率いてきた監督を選ぶさいに「若さ」が言及されたことがあったっけ?なんで代表監督で世代交代を進めなければならないのでしょうか?

    ③コミッショナーから出た
    コミッショナーってそういう権限あったんだっけ?プロ野球の調整役なんじゃないの?


    ということで、列挙するだけでも疲れてしまう。

    まあ、一つだけ擁護すると、今回のWBCって決して国ごとの戦いではなくて『各国の野球を統括していると思われる団体が送るチーム同士の戦い』なんですよね。何でこんな面倒くさい言い方をするかというと、厳密な意味では日本野球機構は「日本の野球を統括している団体ではない」から。
    よく比較にあがるサッカーでは「日本サッカー協会」が日本のサッカー競技すべてを統括している。Jリーグも高校サッカーも女子サッカーも、フットサルもおよそ「サッカー」はすべて彼らが統括しているのである(管理ではない)。一方、野球は高校野球:高野連、アマチュア:日本野球連盟、プロ野球:日本野球機構と統括団体も異なるし、何より統一的な団体は存在しない(オリンピックってどうやって対応したのだろうか・・・)。

    よって今回のWBC監督も極言すれば「プロ野球が選ぶチーム・監督」であればよいわけだ(だから12球団への代表候補アンケートなんかもやっている)。そういう意味ではコミッショナーも仕事を全うしたといえる。


    今回、原監督がどう思っているか、それは僕たちにはわからない。一回目の監督辞任の時のように、決して自分の気持ちを表に出すことなく、決められた仕事を全うするのだと思う。その意味で彼は間違いなく『プロ』だ。この薄汚い監督決定のプロセスの中で、唯一救いがあるとすれば、選ばれたのが原辰則という人間だったということ、それだけだと僕は思う。

    どこの組織にも外からはうかがい知れない何かがあるように、プロ野球界にも必ずそういう雰囲気のようなものがあるはずである。であるならば、逆説的かもしれないが、プロの選手たちが今回の原監督の下で「一致団結」して戦うことも決して想像できないことではない。
    きっと私たちは、飲み下せない何かを抱えて、それでもWBC日本代表を応援するのだろう。少なくとも僕は、今回の流れの上で、それでも戦う『プロ』たちを応援しようと思う。


    それにしてもWBCのWはworldの"W"ではなく、watanabeの"W"だったんだな・・というのが今日の感想。いっそのこと「WBC代表監督への就任も読売グループの人事だと思ってほしい」といってくれたら、どれほどか満足になるのだが。

    2008年10月21日 (火)

    上海ごく一部のスポーツクラブの機器設定

    最近、転職を決めてから半ば窓際のような扱いになってしまっているので、結構夜には早く帰ることが出来ます(だいたい18時30分には会社を出ます)。こんなに早く帰れるのは日本にいる時もふくめてこの4年間の間に初めてのことなので、精一杯この時間を使いきろうと・・・ひたすらジムに通っています。

    私はもともとかなり太めな体型をしているのですが、社会人一年目の時にメニエール病にかかった際の治療でステロイドを飲んでいら、さらに太めな体型のまま高止まりならぬ太どまりをしている状況です。べつにこの体型でも生きているのに問題はないしな・・・と思っていたのですが、新しい会社の会長から『痩せるように』といわれたことや、家にある全身鏡(なぜか風呂には全身鏡が設置されているのです・・)を見てみると明らかに醜い体がそこにはあるわけで・・・。ということで現在は一生懸命走り、ご飯を減らすという毎日を過ごしております。


    上海では急速に経済が発展したおかげで、スポーツジムもかなりはやっています。有名なものではNBAの姚明がプロデュースしているCaliforniaがあります。だいたい淮海路や徐家汇といった人が集まるところにはジムが必ず設置されているといえるでしょう。ちなみに外国人向けや高級マンションにはほぼ必ずジムが設置されています。

    私が通っているのは、我が家のすぐ目の前にある一兆伟德ジム。ここは健康食料としては世界的なブランドであるウェイダーが提携して展開しているジムです。三階だての建物の中に、プール・ジム・スカッシュ場・ヨガスタジオなどの設備が準備されています。卓球台も設置されているのがいかにも中国っぽいといえば中国っぽい。

    さて、中国のジムでも日本のものと同じようにランニングマシーンがおいてあります。メーカーは日本では聞いたことがなかったMATRIXというメーカーのものです(日本円で一台150万円もするんですね・・・)。このマシーンがざっと30台ぐらい並んでいるんですね。

    減量にはやっぱりランニングが一番・・・と思って毎日走っているのですが、昨日驚くべきことに気がつきました。正確に言えば今まで気がついていたのですが、昨日になって確信したのです。
    普通ランニングマシーンで走る時には、スピードを調整して走り出しますよね?(それ以外に何を設定するのだ・・)。当然私もピピッとスピードをあわせて見るのですが・・どうも明らかに昨日走ったスピードとは違う。。
    やたらスピードが速いのです。
    で、おかしいな・・と思って、昨日は知ったマシーンにいってみると、あれ?これは昨日と同じスピード。あれ、あれ?と思って隣のマシーンに行くと、さらにスピードが遅い・・。

    どうやら機器のメンテナンス状況が適当なため、スピードがそれぞれ違ってしまっているらしいのです。。そんなことってあるんだ・・。ちなみにネットで調べた限りでは、日本ではそういうことはないらしい。。当たり前ですが。
    だって、ランニングマシーンってスピードがちゃんと設定されているから、他のジムに行ったりしても問題がないわけですよね?それが、同じジム内でもマシーンごとによってスピードが違うとは。。

    これって私しか気づかないのかな・・と思って見ていたのですが、どうやら気づく人と気づかない人がいる様子。とくに外国人・中国人というきりわけではなく、単純に性格の問題っぽいです。
    本当はインストラクターに強く主張したいところなのですが、そんな語学力もまったくなく。仕方なく、いつも決まったマシーンで走ることを心がけるしかない・・。と、覚悟を決めつつしっかりと一時間ランニングをしたのでした。。

    2008年8月28日 (木)

    北京オリンピックを地元から振り返る

    何かいまさらという感じも大いにしますが、自分への備忘録という意味もこめて、北京オリンピックを振り返りたいな・・と思います。中国文化・・というよりも、どちらかというとスポーツよりの話になりますが。

    ①中国、金メダルは目標枚数(50枚)を超えて獲得

    これ、普通にすごいです。というか、きわめて戦略的。
    中国は金メダルを量産するために、ちゃんと種目数が多いものを狙ってメダルを取りに来ました。例えば今回圧倒的な強さを見せた重量挙げ。
    あれは種目としては『重量挙げ』だけなんですが、体重により階級が細かくわかれているため、国全体として強化を進めればかなりの数の金メダルを獲得することが出来ます。他にもっ飛び込みなんかはこういった流れにある種目ですね。実際、たくさん金メダルを取っていましたし。日本における柔道ってちょうどそういう位置づけにあるはずなんですけど・・。
    反対に、日本中が(たぶん)大騒ぎしていた野球はあれだけ盛り上がっても結局獲得できるのは金メダル1個。種目による価値の上下はないとは言え、明確に「個数」を目標においた場合、中国の戦略って正しいです。

    ②JUDOと柔道・・・って?

    今回日本柔道(特に男子)は金メダル二個ということで、いろいろといわれています。で、もっとも代表的なのは「JUDOと柔道」は違い、国際ルールに対応できなかったから・・・という意見。
    弱いながらも13年間柔道をやり、一応二段をもっている柔道経験者の僕としては、個人的には「え?」という感じです。

    このJUDOと柔道の違いというやつですが、大きく分けると二つに分かれると思います。

    ・柔道はしっかり組んでから始めるが、JUDOは組まないところから始める選手が多い
    ・柔道は一本を狙うが、JUDOはポイントを狙っていく

    まず前者について。
    確かに柔道(講道館ルール)とJUDO(国際ルール)は違っている部分が多いです。組まないということに関しては柔道のほうが厳しいかもしれない。
    でもちゃんと国内の大会を見に行くと、特に軽量級の場合は、国内の試合でも『しっかり組んで』る試合なんてほとんどないです。だいたい国内TOPクラスの選手なんて、しっかり組めば一本をとる技を持っているので、いかにいい組み手になるかが勝負。日本選手権のように玄人ばっかりが見るような試合だと、いい組み手をとった瞬間に観客が準備するのがわかります。
    ということで『しっかり組んでからはじめる』というところは間違いであると思います。正確には、『しっかり組まないと技が出ない』というところが敗因だったのではないかと。もちろんこんなことえらそうに言える立場ではありませんが。(昔、東京都の大会で東京第三位(たぶん全国でもベスト8ぐらいの強さでしょう)の学校と試合をした時には組んだ瞬間『怪我をせずに負けたい』とだけ思いました。それくらいTOPクラスは人間外です)。

    次に後者のほうですが・・・う~む、確かにこれはあるけど・・・。実際に日本の選手で僅差のポイント差で負けた選手ってほとんどいないのですよね。だから、本当にどのくらい影響があったかはなんとも言えません。
    もちろんTOPクラスになれば、ルールのほんのわずかな違いで自分のリズムを崩す可能性というのはあるわけで、そういう影響はおそらくあるとは思うのですが。では、実際に結果ではっきりとわかるのは谷選手ぐらいですね。

    谷選手の場合でいえば、日本では間違いなく両方に指導が出るパターンです。柔道の判定も人がやる以上、どうしても『名前負け・名前勝ち』というのは出てきます。これは日本国内だけでなく、国際試合でもそう。
    今でもはっきり覚えているのですが、アトランタオリンピックで古賀選手が銀メダルに終わった時「日本だった古賀の勝ち」と当時の顧問の先生が言っていました(顧問の先生は講道館六段)。古賀選手は『平成の三四郎』とよばれるぐらい一本背負いがすばらしく、世界中にファンがいたものです。もちろん、ほとんどの審判もファン。
    なので、古賀選手の一本背負いでは多少甘くても一本が出る傾向にある・・と先生はおっしゃっていました(本当かどうかはわかりませんが・・)。他にも今回は残念だったものの60kg級の野村選手も同じで、シドニーオリンピック決勝の一本なんかは野村選手だから出た・・といってもいいような気がします。
    とはいえ、国際試合ではイロイロな国の審判がいるわけで時には、今風に言えば「KY」な人もおり、もちろんこれはスポーツでは正しいことなのですが、そういうことで判定に差が出るということがあります。

    と、ここまで来て、3つ目も書こうと思ったのですが、あまりに長くなってきたのでやめます。。気がむいたらまた次回。

    2008年5月11日 (日)

    北京聖火リレー -チョモランマ登頂の中国報道-

    ちょっと古い話になってしまうのですが、北京オリンピックに向けての聖歌リレーで市場初めて(というか、今までたぶんOKが出なかっただけでしょうが・・)チョモランマの登頂が行われました。

    これ、日本国内ではどのように報道されているかちょっとわからないのですが、中国では『大変な快挙』というトーンで報道されています。まあ、確かにすごいことなんですが・・。
    当日は生中継(と信じたい)が行われて、ベースキャンプからの道のりが刻一刻と表示されていましたし、登頂成功後はとにかくニュースでも繰り返し繰り返し報道されています。登頂隊のメンバーなんてホント国の英雄って扱いです。

    確かにチョモランマって昔に比べればずっと上りやすくなったとはいえ、世界最高峰の山なわけですから、落ち着いて考えれば火をつけっぱなしにしたまま上るってすごいよね・・・と考えてみると、それは間違い。実際にはトーチに火をつけたのは頂上に上ってからです。それまではニュースでも繰り返し出てきている火を守るためのカンテラみたいなのを持っていったようです。まあ、当たり前といっちゃ当たり前ですが。

    このチョモランマに限らず聖火リレーの『火』って実際にリレーされているのはこのカンテラの火なんですよね。今回はものすごくたくさん消されているわけですし、そもそも走ってないじゃんというツッコミもありつつ、リレーというよりは、もはや意地でもチョモランマに上りたかったということじゃないでしょうか。


    ニュースを見る限りではこの登山隊の人、普通のおっさん(失礼、登山家)という感じで、他の聖火リレーの走者とは違って政治色があまりしない人です。まあ、登山直後に『チベットのみんなの協力で達成できた』とか言ってしまっているので、それなりに言葉はリハーサルをつんだようですが・・・。周りはものすごく盛り上がっているのに、普通に『いい機会でした』みたいなことをサラリといってしまう、ナイスガイという印象です。

    僕が中国に住んでいて、いまひとつ世界中の反オリンピックに賛成できないのは、結局末端・・・というか現地の一般人は普通に一生の名誉としてがんばっているんだよねというのが見えてしまうからだと、このオジサンを見てあらためて気づきました。
    たぶん、彼らは国際政治とか国内の統治システムとか知らなかったり、知っていても日々の生活を送るだけで精一杯なわけです。そんなまあ言ってしまえば何もないような人生に「オリンピックの一部でがんばることができる」というイベントが訪れるというのは、理性ではわかっていても、心情としてはがんばってほしいという気持ちになってしまいます。

    昔、確か『人生交差点(ヒューマンスクランブル)』という漫画で東京オリンピックのことを取り上げた話があったと思うのですが(確か、田舎の少年がお母さんと東京オリンピックを見に行くけど実はチケットが偽者でがっかり・・といった話。すいません、これだとぜんぜん伝わりませんね・・・)、今の中国でもやっぱりオリンピックは一大事なわけで、それが多少政治に利用されようがされなかろうが、やっぱりみんなのためにという観点からいけば、やっぱりそれなりに成功してほしいな・・と思うわけです。

    もちろん、それとチベットの問題とか東シナ海の問題は別ですが、国対国の話ではいろいろ思うことはあっても、やっぱり庶民としては一庶民が参加できる機会というのは大切にしたい、と思う今日この頃なわけです。